公益財団法人 社会教育協会附属 市民の社会教育研究所
「人生100年時代 市民主体の社会教育を考える
~みんなでつくろう!参加と学び合い~」
2019年11月16日発足
1925年(大正14年)設立 社会教育協会92周年 2017.11
社会教育協会92周年 記念シンポジウム
〜 東日本大震災と社会教育 〜
過酷な現場で学んできたこと
●日時:2017年11月11日(土)〜11月12日(日)
●会場:多摩平の森「Tree HALL」&ひの社会教育センター
◼️ 参加費 一般:1000円 学生:500円
東日本大震災による被害は今年3月現在、死者15,893人、行方不明2,553人、避難者123,368人という厳しい状況で、復興に必要な歳月が、まだ数十年かかる可能性が否定できないところです。千年に一度という大災害を乗り越え、被災地域ごとに課題解決に取り組み、一日も早い復興をめざし、懸命に努力を続けています。
今回は、実際に現地で活動されている方々から、生々しい現状や復興を目指す地域づくりの真剣勝負についてご報告いただき、社会教育としてこれからできること、課題等を学び、考え、行動する機会としたいと思います。
11月11日(土) 10時~19時
東日本大震災後の地域づくりの現場から
メイン会場:多摩平の森「Tree HALL」
① 11月11日(土)午前 10:00〜12:00
● 鳴子の米作りプロジェクト「ゆきむすび」
NPO法人鳴子の米プロジェクト 理事長 上野健夫氏
大崎市・鳴子では、東日本大震災前から米作りを中核に、人をつなぎ、地域をつくるまちづくりを進めています。大震災で観光客が3分の1に激減しました。
しかしだからこそ新しい時代へ、学び、地域の中で つながりあい、励ましあうことが大切と、自分たち自身に言い聞かせ 続けています。
全国から注文を受けるようになってきた鳴子のブランド米「ゆきむすび」は、その歩みの中で育てられました。これからの日本の農業と、食・人のつながりを共に考えましょう。
② 11月11日(土)昼 12:00〜13:30
● 資料展示「お米の涙」(NHK仙台放送局制作ドラマ)
https://sendai.keizai.biz/headline/306/
★ 資料や物産展示販売など
③ 11月11日(土)午後 13:30〜15:30
● 子どもたちと学び、進める地域復興
一般社団法人 雄勝花物語 共同代表 徳水博志氏
(元宮城県公立学校教員 宮城教育大学・東北工業大学 非常勤講師)
※徳水博志氏の講演が事情により変更されます。
● 講師は石井山竜平 氏(東北大学大学院・准教授)になります。
大きな津波にのみ込まれ、多数の人が亡くなり、いまも行方不明の人 をさがす石巻市・雄勝(おがつ)地域。
そこに残った人たちは、未来 を担う子どもたちを励まし続けてきました。そして、地域のこと、子 どもの明日を語り合う中で、自分たちも少しずつ心がいやされていっ たのです。
復興計画には、子どもたちの提案を採用しました。さまざ まな困難に向き合いながら進めてきた教育の実践から得たもの― 教育の本来とは何か、何が必要なのかを共に考えましょう。
④ 11月11日(土)午後 16:00〜16:45
★フリートーキング みんなで想いを語り合う
参加者のみなさんと全体で、率直に意見交換をします
● 懇親会 17:00〜19:00 会場:ひの社会教育センター
懇親会参加費:1,000円 ※懇親会会場は通りの反対側になります。
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11月12日(日) 10時~16時
ボランティアが見た復興、原発被災の現状とこれから
メイン会場:ひの社会教育センター
⑥ 11月12日(日)午前 10:00〜12:00
●被災者支援から見える復興の現実
宮城県·牡鹿半島を支援する会 石見喜三郎氏
立川市民である私は、2011年4月から現地に入り、がれき処理に始まり、さまざまなボランティア活動を続けてきました。多くの仲間と力を出し合 い、必要とされる活動を生み出しながら、現在も復興支援を続けています。
しかし現在は、ボランティアの数が減り、資金も不足するようになって、厳しい状況が生まれています。三陸の現場で漁師さんたちとワカメを育て、仕事を作り出しながら資金も生み出し、復興の活動を支える―顔が見え、 心の温かみの伝わる支援活動の現場を語ります。
11月12日(日)昼 12:00〜13:00
資料展示・物産販売など
⑦ 11月12日(日)午後 13:00〜15:00
●福島原発事故の現状と復興の市民生活
武藤 類子 氏
福島県だけでも9万人という原発事故からの避難者―6年半がすぎた今も なお、人々は苦しみ続けています。現在、原発被災の現場はどうなってい るのか、何が起きているのかを、新聞やテレビだけではなく、生の声を聞 いて考えることが大切ではないでしょうか。
毎日の生活の中で、多くの問題を抱えながら、重なる自然災害や放射能被 害に苦しんでいる福島の人たちの現状をお聞きいただき、共に考えていき たいと思います。
⑧ 11月12日(日)午後 15:00〜16:00
★フリートーキング 意見交換しましょう!
フリートーキング(参加予定)
・小松 隆二 氏
「学校法人白梅学園」理事長
・石井山竜平 氏
「東北大学大学院」准教授
・荒井 文昭 氏
「首都大学東京」教授・「公益財団法人 社会教育協会」理事
・池上 洋通 氏
「日本社会教育学会」会員、「自治体問題研究所」主任研究員
【シンポジウム・テーマ】
「東日本大震災からの復興の現状・課題と社会教育への期待」
大震災からの復興の実情を踏まえ、特に人対人との関係で、いろいろな形の復興の絆が構築されている現状を把握し、今後いかなる方法の人心復興に、社会教育が役に立てるのか、その方向性を探りたいと考えています。(理事長 黑水恒男)
多摩平の森「Tree HALL」
ひの社会教育センター
「Tree HALL」
2017.08.01
ひの社会教育センターの前に健康増進複合施設 「Tomorrow PLAZA」がオープンしました。 ここの 2 階に多目的スペース「Tree HALL」 が設けられ、今後ひの社会教育センターと株式会社フージャースコーポレーションで共同して運営す ることになります。 みんなで歌い、いろいろな世代がともに汗を流 し、語り合い、明日のまちを考えるようなホールを 目指しています。
Tree HALL の広さは縦 16.450m× 横 10.690m、175.9 ㎡(53.2 坪)です。 机、いす、簡易ステージ、音響など の設備もあります。詳細及び、お申 込み方法については、ひの社会教育センタ ーホ ームページをご確認ください。
[問]ひの社会教育センタ ー
☎ 042-582-3136